USB-C端子の普及が遅い!なぜあまり浸透しないのさ?

この記事は「Funbl!」で2017年11月26日に投稿された記事を再編集したものです。

近年、新たな規格である「USB-C」がじわりじわりと普及してきています。

が、現状使われているのはほぼAndroidスマートフォンの充電端子のみといった状況。

2016年にはAppleが、端子がすべてUSB-Cである「MacBook Pro」を発売したものの、「逆に使いづらい」という不満の声が…

そこで今回は、「なぜUSB-C端子がなかなか普及しないのか」を考えていきたいと思います。

そもそも、「USB-C」ってどんな端子?

それではまず、「USB-C」が果たしてどんな端子なのかを紐解いていきましょう。

「USB-C」は正式名称を「Universal Serial Bus Type-C(ユニバーサル・シリアル・バス タイプ・シー)」といい、24ピン逆挿し可能(リバーシブル)の端子規格のことを指します。端子サイズは8.4×2.6mmです。

最終的な策定がされたのは2014年8月で、USB3.1とほぼ同時に策定され、2017年7月に策定されたUSB3.2にも対応しています。

ななねこ

へえ。もう4年前なんだ。
時の流れは早いものじゃのう。

ドルフィン

ななねこ

おじいさんかあんたは。

近年はAndroidスマートフォンで使用

そんなUSB-C端子ですが、近年では共通規格であることやリバーシブルで使いやすいことから、Android OSを搭載したスマートフォンで使われ始めています。

現在ではSONYの「XPERIA」や、SAMSUNGの「GALAXY」シリーズなどもこのUSB-C端子を使用するようになっています。

USB-Cの理想形

USB-C端子は通常のUSB端子(USB Type-A)と同等の性能を持っており、USB Power-Deliveryにも対応(=最大100Wの電力供給が可能)しています。そのため、USB-Cは将来的に通常のUSB端子に取って代わる存在になると言われています。

現時点ではケーブルは片方が通常のUSB端子、もう片方がUSB-C端子というものが多数ですが、これも将来的に両方ともUSB-C端子になるのではないかとされています。

例えばUSB充電器とUSBケーブルでスマートフォンを充電したいとき、今までのケーブルは片方が通常のUSB端子、もう片方がMicroUSB端子(USB Micro-B)でした。これを使う時には当然、USB充電器側に通常のUSB端子、スマートフォン側にMicroUSB端子を挿し込まなければいけませんでした。

しかし、USB-C端子が普及してしまえば、ケーブルは両方ともにUSB-C端子のものが使用できます。USB充電器に挿すのもUSB-C端子、スマートフォンに挿すのもUSB-C端子となるので、結局どっちの端子をどっちに挿しても(逆挿しをしても)充電ができてしまうわけです。別に「これはこの端子だからこっち側で…」とか考える必要はないわけです。

…と長ったらしく説明させていただきましたが、分かる人は「HDMI端子がもっと便利になった感じ」と考えてもらえばいいかと思います(笑)。

ななねこ

そういえば、HDMIはどっちも同じ端子だったね。
そういうことよ。 あれがリバーシブルにもなったと考えれば…

ドルフィン

しかも、USB-C端子はHDMIに対応、つまり映像出力も可能。ということは、USB-C端子が普及すれば、ゲーム機やブルーレイレコーダーの映像出力もUSB-C端子で…ということが実現するわけです。

普及さえしてしまえば、現在広く使用されているUSB端子(Type-A/Micro-B)やHDMI端子、その他の端子が全てUSB-C端子に置き換わり、使い分けの必要がなくなるわけです。

素晴らしいと思いませんか?(ドヤ顔)

ドルフィン

ななねこ

通販じゃないんだから。

USB-C端子は、そんな夢のある規格なのです。

しかし…現実は非情っ……!

ところが。

よくよく考えてみたら、僕の家にはUSB-C端子を使う製品がほとんどありません。

タブレットもMicroUSB端子、BluetoothレシーバーもMicroUSB端子、iPhoneはLightning端子、3DSに至っては専用端子…身の回りでUSB-C端子のものと言えば、ニンテンドースイッチくらいといったところ。

そう、USB-C端子はまだまだ普及が進んでいないのです。

僕の家の近所にある100円ショップでは、最近になってようやくUSB-C端子のケーブルが並び始めました。そういうレベルです。

では、なぜ普及が進まないのか。その理由はただ一つです。

USB-Cの普及が進まないのは「従来の規格」のせい

そう、USB-Cの普及を妨げているのは紛れもなく「従来の規格」です。

先ほど、「USB-C端子が普及すればこんなに便利だ!」ということをいくつか説明しましたが、実際のところ「現状に不便さを感じますか?」と聞かれたら大半が「いや、別にそんなことは…」と思うわけです。なぜなら今でも十分便利だから。

そして、今もなお、通常のUSB端子やMicroUSBを採用した製品が数多くあります。パソコンを例に挙げれば、MacBookを除けばUSB-C端子を採用しているものはほぼ皆無でしょう。

このような「まだまだ従来の端子が広く使われている状態」で、無理にUSB-Cに置き換えると、「変換アダプターが必要」だとか「従来のものが使えなくなった」なんてことになってしまうわけで。

「MacBook Pro」は抜本的なリニューアルでUSB-C端子とイヤホンジャック以外のものを全て取っ払ってしまったため、「逆に不便」という結果になってしまいました。従来のUSB端子の製品を繋げるにも、SDカードを挿し込むにも、LANケーブルを繋げるにも、すべて変換アダプターが必要になってしまいましたからね。

でもまだチャンスはある⁉

しかし。

「USB-Cなんて普及するわけないじゃんww」と思うのはまだ早いですよ。

なぜかというと、今まで幾度となく従来のものから置き換わった前例があるからです。

まず、USB端子自体がそうですね。昔は専用端子も多く、かなり不便でした。携帯電話も会社によって充電端子が異なっていましたよね。

それが、USB端子が登場すると次第に専用端子を使う製品は減り、その代替としてUSB端子が普及していきました。USB端子は2000年代後半ごろから大きく普及してきましたかね。ゲーム機で言えば、SONYは「PlayStation 2」ではコントローラーの端子は専用端子でしたが、「PlayStation 3」からはUSB端子になりました。2006年の事です。

2010年代に入ると、今度はスマートフォン関連の製品にもUSB端子が普及していきました。初期のスマートフォンやタブレットは専用端子だったことをよく覚えています。それが今では、USB端子かLightning端子か、というレベルですからね。

USB端子は「これまで専用端子が多すぎて不便だった」という理由こそあるものの、普及すれば便利になるのはUSB-C端子も同じです。

また、HDMI端子も従来のRCA端子(AV端子と呼んでいた人も多いはず)から上手く移り変わりましたよね。「Wii」とかは接続が面倒でしたね。今となってはテレビと機器、それぞれ1個ずつ挿し込めばいいんですから(笑)。

このHDMI端子も「画質が綺麗だった」とか「従来のRCA端子の接続が面倒だった」という理由でしたが、USB-C端子もこれほどではないものの普及すれば便利になること間違いなしです。

まあ、一気に変えてしまうのはさすがに不便だと思うので、じわりじわりと時間をかけて普及させていくのがいいのかもしれませんね。…現時点はゆっくり過ぎる気がしますが(笑)。

普及させるために、こうすればいいんじゃ?

余談ですが、USB-C端子を普及させるために、「こんなことをすればスムーズに普及していくんじゃね?」というド素人の考えを載せていきます(笑)。

なお、USB端子やHDMI端子のみを対象にした考えです。

まずはUSB端子の置き換えから。

  1. まず、パソコンの端子を「通常のUSB端子が2つ、USB-C端子が1つ」といった具合にします。
  2. 両方ともUSB-C端子のケーブルを発売します。同時にUSB-C端子を通常のUSB端子に変換するアダプターも発売します。
  3. 既にスマートフォンの端子はUSB-C端子になってきているので、パソコン給電派の人が両方USB-C端子のケーブルを使い始めます。USB充電器で充電する人も少しずつ変換アダプターとともに両方USB-C端子のケーブルを使い始めます。
  4. ここでUSB-C端子を採用したUSB充電器を発売します。
  5. さらに、パソコンの端子を「通常のUSB端子が1つ、USB-C端子が2つ」に変更します。
  6. パソコン給電派以外の人も両方USB-C端子のケーブルを使い始めます。
  7. 十分に普及したらパソコンの端子を「全てUSB-C端子」に変更し、通常のUSB端子は変換アダプターでサポートします。

…まあ、こんなうまくいきませんよね(笑)。

完全に置き換えるのは不可能に近いので、できるところは置き換えて、無理な部分は変換アダプターを使うといった形です。

USB-C端子を通常のUSB端子に変換するアダプターが犠牲になっている気がしますが(汗)、普及のためには仕方ないでしょう(笑)。

続いて、HDMI端子の置き換え。

  1. 機器側の出力端子をUSB-Cに変更し、出力ケーブルとして両方USB-C端子のケーブルとUSB-C端子をHDMI端子に変換するアダプターを機器に付属させます。
  2. 少しずつ普及してきたところで、テレビ側の入力端子にUSB-C端子を追加します(この時点ではHDMI端子も残しておく)。
  3. 十分に普及したら、テレビ側の入力端子からHDMI端子を撤去します。従来のHDMI端子を使うものは変換アダプターで対応します。

…これもここまで上手くはいかないでしょう(笑)。

最初のうちは「機器側もテレビ側も同じ端子」という強みがなくなりますし、またしても変換アダプターが犠牲になっている気がしますが、これも普及のためには仕方ないでしょう(汗)。

まあ、おそらくメーカーの方々はもっといい置き換え方をするかと思います(笑)。

上手くUSB-C端子に置き換わって、より便利になる未来も、そう遠くはないのかもしれませんね。

10年後に十分普及が進んでいればいいのですが…うーん、どうなるでしょうね。

ななねこ

うーん、無理だね。
そこまでキッパリ言うんかい…

ドルフィン

というわけで今回は、「なぜUSB-C端子がなかなか普及しないのか」についてのお話でした。

それではまた次回の記事でお会いしましょう!(^o^)/


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